フィンテックパートナーが競合他社により買収されたことにより、Lucroの電子融資戦略は混乱に陥りました。突然必要になった新しいテクロジーソリューションを開発するか購入するかが問題になりました。Lucroは引き続きサードパーティに依存して弱みを抱えるのをやめ、独自のソリューションを開発することにしました。
OutSystemsパートナーのTruewindとの3週間のディスカバリフェーズを経て、高度な構成が可能な、まったく新しいビジネス融資プラットフォームをわずか15週間で実装しました。現在Lucroは、信用組合やCUSOが事務処理を減らし、プロセスを高速化し、エンドカスタマーエクスペリエンスを向上させることで、ビジネス融資の収益性を高められるようにサポートしています。

課題
Lucro Commercial Solutions(「Lucro」)は2003年に設立された信用組合サービスを専門とする組織で、現在はCorporate One Federal Credit Unionが完全所有しています。Lucroのミッションは、信用組合がビジネス融資による収益を最大化できるようにサポートすることです。
商業融資の引き受けと文書化サービスを長年提供してきたLucroは、3年前、信用組合のクライアントがビジネス顧客に対してセルフサービス方式の融資申請手続きを提供できるデジタルサービスプラットフォームを立ち上げました。
このサービスは、フィンテックパートナーが提供するサードパーティ製ソフトウェアに依存していました。2019年1月、何の前触れもなく、競合する金融サービス組織にこのパートナーが買収されました。買収する側の企業がLucroとの提携の打ち切りを決定したため、Lucroはビジネス融資アプリケーションをわずか9か月で入れ替えるか、デジタルサービスを停止する必要がありました。
Lucroの創設者兼CEOであるJim Gallagher氏はピンチはチャンスであると捉え、次のように述べています。「既製の融資ソリューションの問題点は、Lucroのようなホールセール業者ではなく単独の融資業者向けに設計されている点です。私たちは今回のピンチのおかげで、何百もの信用組合や他のCUSOに合わせて経済的に提供できるデジタル融資サービスを生み出せるかどうかを確かめることができました」。

ソリューション
多くの既製のサービスとしてのソフトウェア(SaaS)を調査した後、Lucroは独自のデジタル融資サービスを開発する必要があると結論づけました。
LucroにOutSystemsを紹介したCorporate Oneもまた、OutSystemsのローコードアプリケーション開発プラットフォームを使用しています。この紹介の後、すぐにTruewindとの3週間のディスカバリ演習が実施されました。Truewindは、顧客によるアジャイル開発とデジタル設計の導入を通じてOutSystemsのデリバリーを高速化することを専門とするOutSystemsの上級コンサルティングパートナーです。
プロジェクトチームには、Jim Gallagher氏(CEO)、Cori Schmidt-Zdrazil氏(Lucro COO)、Heather Bosenko氏(Lucro Business Lending Centerプロダクトオーナー)が参加しました。Lucroはアジャイルによる製品開発の経験が乏しく、また、社内にアプリケーション開発専任のリソースがないため、Truewindから、技術的なノウハウ、アジャイルによる製品管理に関するコーチング、デジタルエクスペリエンス設計に関するコンサルティングの提供を受けることが極めて重要でした。Truewindは、十分な経験を積んだOutSystemsチーム(専任マネージャー1人、テックリード1人、OutSystems開発者3人、フロントエンド開発者1人、テスター1人)をプロジェクトに派遣しました。
「プラットフォームが確実にピンチを迎えた状況下で、私たちはこのプロジェクトに全力を注ぎました」と、Jim Gallagher氏は述べています。TruewindのCEOであるJoão Campos氏は次のように述べています。「両社のリーダーがプロジェクトに開始当初から参加し、Lucroにとってプロジェクトが重要であることを明確にし、Lucroのチーム全員がエネルギーと熱意を注いだ結果、連携が順調に進み、大きな成功を収めることができました」。
Lucroチームは、Truewindのオフィスで実施された3週間にわたるディスカバリ演習の2週目に、集中的な製品エンビジョニングワークショップに取り組むことにしました。このワークショップには、日々の業務を離れて気分転換し、Truewindのデジタルエクスペリエンスチームと直接交流する時間を増やすことができるという2つのメリットがあります。「高速なビジュアルプロトタイプアプローチがビジネス要件の具体化に有効であることがわかりました。事前にしっかりと準備していましたが、ビジュアルプロトタイプによって作成された要件は驚くほど具体的でした」と、Jim Gallagher氏は述べています。
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成果
Lucroは、わずか15週間後にDigital Business Lending Centerの稼働を新たに開始することができました。Jim Gallagher氏は、Lucroはこのプラットフォームのおかげで、信用組合融資市場の競争で非常に優位に立てると述べています。「Digital Business Lending Centerは、まったく新しいプラットフォームです。既存顧客への提供にとどまらず、大小を問わず幅広い信用組合から非常に大きな関心が寄せられています。それぞれの要件に応じてすばやくプラットフォームを構成できる様子を見せると、見込み客はとても感心していました」。
信用組合のブランド、融資基準、製品詳細に合わせて、サービスを完全にカスタマイズすることができます。信用組合とその顧客には、以下のような大きなメリットがあります。
そのほか、SharePointとの連携機能があり、アップロードされた申請者の文書がすべて自動的にセキュアなリポジトリに格納されるため、ファイルを手動で管理する作業は不要です。PLAIDとも連携しており、申請者が(選択した)返済能力の証拠として、直接銀行口座の残高、支出、預金などを簡単に示すことができます。
Digital Business Lending Centerは、あらゆる規模の信用組合に適用できます。小規模な信用組合では、専任の販売員を雇用することなく収益性の高いビジネス融資部門に参入できます。複数のオフィスを構え、融資アドバイザーがいる大規模な信用組合では、複雑で高額な融資業務にアドバイザーを集中させることができ、低額融資を必要とする顧客はセルフサービス方式で簡単に申請を行い、短時間で融資決定を受けることができます。
Lucroは、機能強化されたOutSystemsのクラウドサービスである「Sentry」を使用することにしました。このサービスでは、OutSystemsのすべてのメリットに加え、SOC2 Type IIに準拠したローコードクラウドプラットフォームのセキュリティ、リスク管理、監視機能が提供されます。Jim Gallagher氏は次のように述べています。「重要なビジネスシステムと顧客データの安全が確保され、数百もの信用組合と数百万人に及ぶその顧客に応じてテクノロジープラットフォームを拡張できるため、安心して眠れるようになりました。また、バックオフィスのプロセスが効率化されるため、信用組合の数や貸付高がさらに増加しても、人員を増やすことなく拡張に対応できます」。
ローコードを活用することで、システムの調整や機能強化をすばやく行える点も重要です。Lucro/Truewind/OutSystemsの提携の成功を受け、Lucroでは不動産などのより複雑な融資に対応するようにソリューションを拡張することをすでに検討しています。