OutSystemsに対するGartnerとForresterの評価
目次
ForresterとGartnerは、OutSystemsについて多くの評価を発表しています。
Forresterの評価
「Forrester Wave™: Low-Code Development Platforms For AD&D Pros, Q1 2019」でForresterは次のように述べています。「OutSystemsは、多彩な機能によって市場をリードしています。ローコードベンダーとしてOutSystemsには2つの特長があります。1つは、アプリケーション開発のプロに向けた機能を絶えず追加している点。もう1つは、ロードマップおよび戦略目標を継続的に達成している点です。OutSystemsは、業務用アプリケーションに対応したネイティブモバイルアプリ、拡張性、信頼性に加え、グローバルプレゼンスにおいても、これまで目標を達成してきました。同社は、デバイスの読み込みデータやストリーミングデータを処理するアプリ、AI、基幹業務の記録管理システムなど、ローコードプラットフォームの可能性を拡大し続けています」。
また、ローコードプラットフォームの決定的な差別化要因とその価値を次のように述べています。
- 仮想データモデルや連携のビジュアル構成: 評価時間を削減し、フォーム、ワークフロー、ビジネスロジックにデータ要素を埋め込むこと可能にする。
- ビジネスロジックのビジュアル構成: コードからロジックを取り除くことで、作業時間を削減し、変更作業を簡素化する。
- レスポンシブなユーザーインターフェイスとネイティブアプリ設計: 顧客に対して魅力的なユーザーインターフェイスを提供する。
- アプリケーション開発およびデリバリープロセスの管理と監視: 開発を効率化して加速させ、開発者の生産性を高める。
以下のローコードの定義を完全に満たし、企業で実績のあるプラットフォームを提供していることから、ForresterはOutSystemsをこの分野のリーダーとみなしています。
- アプリケーションの複雑さを問わないデリバリーの速さ
- アプリケーションの開発、デリバリー、メンテナンスのすべての側面における、高速ローコード開発ツールへの強いコミットメント
- アプリケーション運営と管理に利用できる非常に包括的で高度なプラットフォーム
- 既存のリソースまたは非従来型の開発要員を活用できる開発環境
Forresterは、製品の機能性の23項目のうち17項目でOutSystemsに最高点を付けており、これによりOutSystemsはこのカテゴリで他社を圧倒する結果となりました。
さらにForresterは、モバイル向けローコードに焦点を当てたForrester Wave™レポートでもOutSystemsをリーダーと位置付けています。このレポートで、Forresterは次のように述べています。「モバイルローコード開発プラットフォームは、幅広いローコードプラットフォームのカテゴリから派生した、モバイルアプリ特有のニーズに対応できる設計のプラットフォームです。これらの製品は、モバイル通知、エンタープライズモバイル管理ツールのサポート、デバイス未接続時のオフラインデータキャッシングおよびフィルタリングのサポートなど、モバイルインフラサービスプラットフォームまたはモバイルミドルウェア製品と密接に関わる機能を含むという点で、汎用ローコード開発プラットフォームを超えるものとなっています」。
ForresterはOutSystemsをリーダーと位置付け、以下の点についても評価しています。
- OutSystemsの優れたパフォーマンスは、「セミプロおよびプロの開発者向けの拡張性の高いローコードツールという形で、法人顧客へのコミットメントを反映したものです」。
- OutSystemsの強みには、「豊富なモバイル機能と、データベース、連携、共同作業向けの幅広い機能およびツール」が含まれます。
- お客様からは、「作成したアプリの保守のしやすさ、そして幅広いスキルの開発者を活用できるようにする機能が素晴らしい」との評価をいただいています。
Gartnerの評価
Gartnerは2020年、マルチエクスペリエンス開発プラットフォーム(MXDP)分野と、サービスとしての高生産性アプリケーションプラットフォーム(LCAP)分野の2つのマジッククアドラントでOutSystemsを「リーダー」と位置付けています。
MXDPは、マルチエクスペリエンスアプリケーションのライフサイクル(設計、開発、テスト、配布、管理、分析)を一元化する役割を果たします。マルチエクスペリエンスとは、ユーザーがデジタルジャーニーにおいて様々なタッチポイントでインタラクションに使用する多様な操作方式(タッチ、音声、ジェスチャーなど)、デバイス、アプリケーションなどのバリエーションを指します。
マルチエクスペリエンス開発では、タッチポイントごとの方式に基づいた目的に適合したアプリを作成しながら、Web、モバイル、ウェアラブル端末、対話型および没入型のタッチポイント間で一貫したユーザーエクスペリエンスを実現します。
Gartnerは、新しいタイプのモバイルアプリケーション開発プラットフォームは、従来の「モバイル限定」機能から一歩踏み込み、以下の点に対応する必要があると認識しています。
- アプリの多様性(レスポンシブWebアプリ、ウェアラブル機器、拡張現実など)
- UXからバックエンドの連携に至るまであらゆるものに対応な、フルスタックの高速開発
- 膨大なアプリのポートフォリオの、エンドツーエンドDevOpsおよびライフサイクル管理
- 多様なエンタープライズユースケース(社内向け/社外向けのシナリオなど)
LCAPレポートは、Gartnerが初めて「ローコード」という用語を使用したマジッククアドラント(MQ)です。本マジッククアドラントでは、ローコードアプリケーションプラットフォーム(LCAP)、エンタープライズローコードアプリケーションプラットフォーム、ノーコードアプリケーションプラットフォームを1つにまとめています。
エンタープライズローコードアプリケーションプラットフォームは、開発者のレベルを問わず生産性を飛躍的に向上させ、デリバリーを高速化します。
Gartnerによると、LCAPはモデル駆動型およびメタデータベースのプログラミング言語といった、宣言的で高次元のプログラミング抽象化を行いながら、生産性の高い開発を行うプラットフォームであると定義されています。これらのプラットフォームは、ユーザーインターフェイスやビジネスロジック、データサービスの開発をサポートしています。
エンタープライズLCAPは、この定義を拡張したもので、ミッションクリティカルなアプリケーションに対して高度なパフォーマンスおよび拡張性の高いアーキテクチャを提供するプラットフォームを主に指します。
今回のMQでは「ノーコード」も含まれていますが、これは小規模なアプリケーションを開発する一部のプラットフォームによるマーケティングやポジショニングステートメントと定義されています。これらのノーコードプラットフォームは、アプリケーション開発の多くの点が視覚的なモデリングや構成で可能になるため、必要となるのはテキストやシンプルな式のみです。
エンタープライズローコードアプリケーションプラットフォーム:
- LCAPとDevOpsによるソフトウェア開発ライフサイクルの効率化
- シチズンデベロッパーを活用した開発者リソース拡張
- モバイル/マルチチャネルイニシアチブのサポート
- APIベースのアーキテクチャ(SaaSやレガシーシステムのモダナイゼーション)の実現
- オンプレミス、ハイブリッドまたはクラウドでのデプロイが可能なエンタープライズレベル
評価の意義
GartnerとForresterは、OutSystemsの柔軟なローコードプラットフォームを使用することで、組織がモバイル、Web、SMS、メール、チャット、音声サービスの各タッチポイントを迅速に作成し、臨機応変に変更できるという点を評価しています。OutSystemsプラットフォームは、継続的に市場の変化に対応することで、テクノロジーや人材への投資によってお客様の組織に価値がもたらされることを保証しています。
OutSystemsを使用することで、組織はデジタルトランスフォーメーションの一環としてお客様や社員、パートナーとつながる新たな方法を活用することができます。既存のシステムやデータソースとのアプリの連携を容易にすることで、多くのユーザーが利便性の高いアプリケーションを構築できるようになりました。そして何より重要なのは、これらをガバナンスをもって秩序立てて実現し、IT組織における運用およびセキュリティ上のガイドラインにも沿っているという点です。
ローコードプラットフォームが成熟し、エンタープライズレベルに拡張したことで、開発者の生産性は格段に高まります。また、拡張性やガバナンス、セキュリティといったメリットも加わり、幅広くご利用いただけます。
OutSystemsは、従業員や顧客向けのモバイルアプリケーションが必要な場合でも、ミッションクリティカルなアプリケーションの構築や最新化を行う場合でも、アプリケーションの迅速な構築、デリバリー、および変更を後押しします。