ローコード/ノーコード開発とは

ローコードとノーコードはソフトウェア開発アプローチであり、従来の開発に伴う複雑さを解消することによってソフトウェア開発プロセスを高速化する設計になっています。どちらのアプローチでも、手作業のコーディングではなく、ビジュアルプログラミングと自動化を利用してソフトウェアソリューションを作成します。

ただし、ローコードとノーコードは同じものではありません。

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ローコード/ノーコードとは

ローコードプラットフォームとノーコードプラットフォームは、どちらもビジュアルIDE、ビルド済みのコンポーネント、テンプレート、設定なしで利用可能な連携機能でアプリ開発を加速させます。しかし、類似点はそこまでです。

ローコードソリューションとノーコードソリューションを区別する特性は、大きく分けて5つあります。

  • 求められる技術的な専門知識とターゲットのペルソナ
  • カスタマイズと柔軟性
  • 開発スピード
  • 拡張性
  • 対象となるユースケース

ローコードアプリ開発

ローコード開発プラットフォームでは、ユーザーがドラッグ&ドロップ機能を使用してアプリケーションを開発できるため開発の複雑さが一部軽減されますが、コーディングの知識がある程度必要になります。

ローコードベンダーの中には、ビジネスユーザー(別称「シチズンデベロッパー」)をターゲットとしているものもあります。とはいえ、セキュリティとコンプライアンスのリスクや連携の問題を回避し、重要な開発のベストプラクティスに準拠したアプリにするためにも、ITガバナンスを効かせることは大切でしょう。

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ローコードプラットフォーム(OutSystems)の例

プロの開発者をターゲットとするより高度なローコードプラットフォームは、開発者に取って代わるのではなく、 開発者の生産性を最大化することに重点を置いています。

加えて、ローコードは一般にノーコードよりも高い柔軟性と多くのカスタマイズオプションを備えています。高度なローコードになると、プラットフォームから提供される機能を従来のコードで拡張することも可能です。

また、ローコードプラットフォームは、複雑なアプリケーション要件への対応や大量のデータ処理が可能であるため、拡張性が高く、より複雑なエンタープライズレベルのユースケースにも対処できます。

ノーコード開発

一方、ノーコードプラットフォームはインターフェイスがさらに簡素化されており、技術的なバックグラウンドがなくても利用できるように設計されています。そのため、IT部門の監督がなくてもビジネスユーザーがソリューションを作成できます。

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ノーコードプラットフォーム(Webflow)の例

ノーコード開発プラットフォームは、ローコードと同様、ドラッグ&ドロップ型のインターフェイスやビルド済みのコンポーネントを備えています。コンポーネントを組み合わせることで、ローコードよりもさらに迅速かつ簡単にシンプルなソフトウェアアプリケーションを作成できます。

ただし、ローコードほどの柔軟性はなく、カスタマイズ機能も限定されています。また、ノーコードアプリは拡張性も低いため、シンプルな部門レベルのニーズに適しています。

ローコードとノーコードの主な違い

以下の表に、ローコードとノーコードの主な違いをまとめました。

ノーコードとローコードに分類しましたが、同一区分のプラットフォームがすべて同じというわけではありません。

たとえばローコードの場合、レガシーITシステムの刷新よりも、ビジネスプロセスやケース管理のソリューションに適しているプラットフォームもあります。以下の表は、標準的なノーコードプラットフォームの機能と、より高度なローコードプラットフォームの機能を比較したものです。

特徴/特性 ノーコード ローコード

主な対象ユーザー

ビジネスユーザーまたはシチズンデベロッパー

プロの開発者

導入目的

使いやすいプラットフォームでビジネスユーザーに部門向けアプリを作成させ、ITバックログの増加を防ぐこと

開発者の生産性を高めて戦略的なプロジェクトに集中できるようにし、IT部門を「現状維持」から解放すること

コーディングの専門知識と導入

なし

強く推奨(迅速な導入が可能)

プロジェクトのタイプ

部門向けのシンプルなアプリ

ビジネスクリティカルなソリューションや高度なアプリ

プラットフォームの拡張性

なし

任意のエンタープライズシステムオブレコードとの連携が可能

カスタマイズ

なし

必要に応じてカスタムコードの追加が可能

拡張性

部門のユーザーに限定

エンタープライズレベル

オンデマンドデモで、OutSystemsプラットフォームの全機能をご確認いただけます。また、OutSystemsの機能の詳細については、評価ガイドをご覧ください。

ローコードとノーコードはアプリ開発の未来を担うか

この問いに対して簡潔に答えるのであれば、「はい」となります。

デジタルトランスフォーメーションの加速がますます求められる中、バックログが増え続け、優秀な開発リソースが不足しているIT部門では、かつてないほど緊張感が高まっています。

大手アナリスト企業であるGartnerが、ローコード/ノーコードの市場について以下のように予想しているのも驚くべきことではありません。

「(...)は、2025年までに収益290億ドルを達成するものと予想されています(年平均成長率(CAGR)は20% 以上)。具体的には、LCAPセグメントは2025年に143億8,000万ドルに拡大し、CAGRは26.4%になると予測されています」
Gartner® Magic Quadrant™ for Enterprise Low-Code Application Platforms

ローコードまたはノーコードの取り組みを成功させる鍵は、ビジネスニーズに合った適切なプラットフォームを見つけることです。

評価プロセスをどこから始めればよいかわからない場合は、こちらの「ローコードプラットフォームの比較」ページをご覧ください。提案依頼書(RFP)に記載すべき質問事項をご確認いただけます。

また、最新のGartner Magic Quadrant for LCAPを無料でダウンロードすることもできます。このレポートでは、アナリスト企業であるGartnerが調査した、主要なローコードプラットフォームとノーコードプラットフォームの長所と短所を確認することができます。