ITの民主化とは

ITの民主化とは、ITのリソース、ツール、知識に、広く個人や組織がアクセスできるようにするプロセスを指します。敷居を低くして、より多くのユーザーにIT機能の利活用を促します。

民主化を行うと、デジタルソリューションに関する役割、ツールの管理、説明責任を、IT部門だけでなくビジネスオーナーも担うようになります。

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ITの民主化の台頭

技術者の人材不足やスキル不足が続く中、デジタルトランスフォーメーションのニーズや差別化された新たなデジタル製品の開発に向けたプレッシャーは高まり続けており、多くの組織のIT部門はこれに対応できずにいます。

こうした中、自動化や使いやすいビジュアルIDEによってソフトウェア開発の複雑さを解消し、非ITワーカーの開発プロセスへの参加を後押しする、ローコードやノーコードといったテクノロジーの普及が進んでいます。

実際、最新のGartner® Magic Quadrant™ for Enterprise Low-Code Application Platformsによると、ITの民主化(およびハイパーオートメーションビジネスコンポーサビリティ)が大きなトレンドになっており、ローコード市場の成長に一役買っているそうです。

Gartnerは次のように説明しています。

「組織の従業員の41%はビジネステクノロジストです。こうした従業員はIT部門には所属していませんが、組織内または組織外で使用するビジネス用のテクノロジー/分析機能を作成しています。(中略)基本的にこうした非IT部門の従業員は手作業のコーディングは行わず、ローコードやノーコードで分析機能やテクノロジー機能を作成しています」Gartner® Magic Quadrant™ for Enterprise Low-Code Application Platforms

エンタープライズ環境におけるITの民主化は、主に次の2つのアプローチと関連付けられることが多くあります。

シチズンデベロッパーとフュージョンチーム 
  • シチズンデベロッパー: 日常のタスクを効率よく実行するために自身が必要とするアプリケーションを自力で開発することを、ビジネステクノロジストやシチズンデベロッパーに奨励します。多くの場合、この戦略の実現にはノーコードソリューションや簡素なローコードプラットフォームが利用されます。ただし、IT部門が適切に管理を行わないとシャドーITが発生するおそれがあります。
  • フュージョンチーム: ビジネス部門と開発部門の双方の担当者による集学的チームを編成することで、ビジネス部門のステークホルダーが開発プロセスに関わります。フュージョンチームのアプローチを成功させるうえでもローコードが重要な役割を担いますが、シチズンデベロッパーの場合と異なり、プロの開発者向けの高度かつ堅牢なローコードプラットフォームが利用されます。

ITの民主化のメリット

ITの民主化には複数のメリットがあります。

  • ITバックログの削減と市場リリースの高速化: デジタルトランスフォーメーションの活動を組織全体に広げることで、多くのチームが複数のプロジェクトに同時に取り組めるようになります。デジタルプロジェクトに携わる人数が増えるため、一般的には開発が加速し、ITバックログの増大を回避できます。
  • ビジネス部門とIT部門のコラボレーションの向上: デジタルプロジェクトでは、開発者とプロジェクトのビジネススポンサーとの間のコミュニケーション不足や理解不足が問題となることがよくあります。対処すべき問題や機会をよく知るエンドビジネスユーザーに開発を近づけることで、重要な情報が伝達中に失われなくなります。製品の開発時に意見を言うだけでなく積極的に役割を担うことになるため、事業部門の当事者意識が高まり、導入率も向上します。
  • エンパワーメント: ITの民主化は、個人がデジタル面での暮らしやキャリアの手綱を自ら握れるようにします。技術的な経験のないユーザーがテクノロジーを利用して創造やイノベーションに取り組んだり日常的な問題を解決したりできるようにすることで、やる気や自己効力感を高めます。
  • イノベーションと生産性: ITの民主化はテクノロジー主導型のイノベーションへの個人の参加を幅広く促進します。シチズンデベロッパーの場合、技術的な経験のないユーザーがアプリケーションを作成したり、プロセスを自動化したり、独創的なソリューションを実装したりできるようになることで、IT部門は複雑で大規模なデジタルイニシアチブに注力できるようになります。フュージョンチームの場合、メンバーが多様なスキルと視点を持ち寄ることと、開発プロセスにエンドユーザーを巻き込むことで、イノベーションが促進され、アプリ開発プロセスがより良いものとなります。

ITの民主化の課題とリスク

シチズンデベロッパーのみに重点を置いたITの民主化戦略はシャドーITにつながりやすく、ビジネスに悪影響を及ぼすおそれがあります。

f管理をしっかりと行わないと、次のような状況に陥りかねません。

  • ソフトウェアが適切に保護されず、侵害のリスクが高まる。
  • 作成者が組織を離れた場合にアプリが放棄される。
  • アプリの機能不足(相互運用性や他のシステムとの連携など)が生じる。
  • デジタル製品がミッションクリティカルになったとき、開発部門による書き換えが必要になる。

ITの民主化のソリューションとしてフュージョンチームによるアプローチのほうが推奨されるのはこのためです。

このアプローチでは、ローコードなどのビジュアル開発テクノロジーを活用してビジネス部門のステークホルダーを開発プロセスに参加させ、コラボレーティブな開発を促進します。これによって機能のサイロ化を解消して、特定のビジネス成果や顧客成果に基づいてチームを整理し、責任と成功を共有します。

ビジネスを妨げることなくITの民主化のメリットを実現するには

OutSystemsなどの高性能ローコードプラットフォームは、自動化、AI支援開発、ビジュアルIDEといった機能を備えており、プロの開発者の生産性を向上させるほか、IT部門とビジネス部門のステークホルダー間のビジュアルコミュニケーションとコラボレーションを支援します。

OutSystems開発環境 

OutSystems開発環境

AI検証によるガバナンス、クラウドネイティブの拡張性、セキュリティ、レジリエンス、パフォーマンスを備えたOutSystemsプラットフォームを使用すると、あらゆるアプリがエンタープライズレベルになります。

ローコードアプリケーション開発プラットフォームの詳細とこのカテゴリにおけるOutSystemsの位置付けについては、無料の「Gartner ® Magic Quadrant™ for Enterprise Low-Code Application Platforms」レポートをダウンロードしてご覧ください

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