
Low-Code Demos
Watch demos of application development with a low-code platform.
OutSystemsにとって、GartnerのMagic Quadrantは親しみのあるものです。この市場レポートでローコード開発プラットフォーム分野のリーダーに位置付けられることをいつも誇りに思っています。OutSystemsは、「ローコード」という言葉がまだなかった20年以上前からローコードを扱っています。その経験から言えるのは、単純なローコードプラットフォームはデータベースのフォームやシンプルなWeb/モバイルアプリの開発には十分であるものの、より複雑なユースケースには対応しきれないということです。
そのため、これまでに蓄積してきたユーザーからのフィードバックを活かして、各社の要件やニーズを満たせるよう、プラットフォームを進化させ続けています。
この記事では、Gartnerが提案するユースケースを確認しながら、ローコードで開発可能なもの、そしてOutSystemsのような高度なモダンアプリケーション開発プラットフォームの導入を検討すべきタイミングについて、OutSystemsの考えをご紹介します。
ローコードツールの多くにはノーコード機能が組み込まれているため、シチズンデベロッパー(アプリ開発の経験がほとんどないか、まったくない非専門開発者)でも、ビルド済みのテンプレート、コネクタ、API、ロジックを活用することでシンプルなB2Eアプリケーションを構築できます。
ただし、シンプルなドラッグ&ドロップ形式であるがゆえに、ノーコード機能のみを利用するシチズンデベロッパーによる開発がシャドーIT化するおそれがあります。そうなると、IT部門が認識しておらず、ガバナンスも及ばない業務アプリケーションが新たに作成されることになります。もう1つの問題は、アプリケーションが急増するおそれがあることです。重複するものが増えると、パフォーマンスの低下やクラウドコストの上昇につながるケースもあります。この点を管理しないと、組織の定める管理やドキュメント、セキュリティ、信頼性の要件に準拠できなくなるかもしれません。また、管理の行き届かないアプリが無秩序に発生することも考えられます。
こうした場合、たとえばOutSystemsのガバナンス機能や影響分析機能などを使用すると、プラットフォームで開発したあらゆるアプリケーションの用途をIT部門で把握できます。さらにOutSystemsでは、IT部門がビジネスユーザーの作成したアプリに手を加えたいと考えるケースでも、IT部門とビジネス部門で協力してプロジェクトを拡大できるようなツールも用意しています。
「The Speed of Change」レポートによると、調査対象となったITリーダーの大多数は、開発チームがアプリケーションを1つ開発するのに3~6か月はかかると回答しています。この期間は長いですが、コロナ禍においてはさらに長く感じられるでしょう。ローコードがもたらす最大の価値は、その開発スピードです。ローコードを使用すると、開発チームは新しいWeb/モバイルアプリを、データやビジネスロジック、外部サービス(SaaSサービスなど)も含め3か月足らずで構築できます。
しかし、そうしたアプリのバージョン2や3を提供するとなると、急に問題が発生します。単純なローコードツールでは、アプリのプロトタイプやバージョン1を迅速に開発できますが、ユーザーのフィードバックを反映するために変更を加えたり、導入したばかりの別のシステムと連携したりすることは簡単ではありません。たとえば、マラソンで最初から全力疾走すると、余力が残らず完走できなります。単純なローコードツールにも同じことが言えます。アプリを超高速で開発するためには、アプリの品質が犠牲になることが多いのです。
一方、OutSystemsプラットフォームには拡張性、ガバナンス、脅威からの保護、コンプライアンスを確保するためのサービスやセキュリティチェック機能が備わっています。
さらに、AI機能により、問題の早期発見・解決、設計エラーや重複作業の排除、修正や最適化が必要な箇所の特定が可能になります。一般的なローコードツールとは違い、OutSystemsは変更を管理し、将来を見据えたアプリを開発できる設計になっています。OutSystemsプラットフォームのサービス、AI、ビジュアルツールは、機能の継続的導入を支えます。そのため、ビジネスの変化や新しいテクノロジーの導入に後れをとることなくアプリを進化させることができるのです。
ローコードには、バックエンドのデータやロジック、プロセスにアクセスしてそれを使用・共有するために必要な機能が備わっています。そのため、ビジネスプロセスやワークフロー、ケース管理アプリケーションの自動化や変更が可能です。実は、LCAP Magic Quadrantで取り上げられているローコードベンダーの多くは元々、BPMソフトウェアベンダーでした。
そのため、ローコードを使用してビジネスプロセスアプリケーションを開発することは可能です。ただし、一部のプラットフォームでは、そうしたアプリをオンプレミスの他のシステムと連携させる際にかなりのハンドコーディングが必要になります。また、単純なローコードツールは、エンタープライズレベルの複雑なアプリの開発には向きません。というのも、アーキテクチャ全体を確認できず、アプリを簡単にデバッグする手段も提供されないためです。
一方、ビジネスプロセステクノロジー機能を備えたOutSystemsでは、ビジネスプロセスを設計・管理し、ご利用のアプリケーションと連携させることも可能です。さらにOutSystemsでは、アーキテクチャエラーを確認して把握できるよう、Architecture DashboardやTrueChangeも提供しています。
Architecture Dashboardにより、開発者やアーキテクトは複数のポートフォリオにわたる複雑なアーキテクチャを視覚化し、問題を特定して修正することができます。また、ベストプラクティスに従うことで、よくある問題の回避にもつながります。また、TrueChangeエンジンは、自動化、AI、分析を組み合わせてアーキテクチャエラーや依存関係のチェックを行い、チームやアーキテクチャにガバナンスを提供して、パフォーマンスをリアルタイムで監視します。
フュージョンチームとは、ビジネス部門とIT部門が協力して部門横断型プロジェクトを進めるための総合チームです。ローコードのようなビジュアルツールは、こうしたコラボレーションを促進するうえで重要な役割を果たします。ローコードを使用すると、コーディング経験のないビジネスユーザーが、特定分野の専門知識を活用して必要なアプリケーションワークフローを作成できるようになります。
ただし、フュージョンチームの力を最大限に引き出すためには、テクノロジーでビジネスユーザーの能力を高めるだけでは不十分です。開発者以外のユーザーが作成したアプリを標準のアーキテクチャやフレームワークに準拠させ、経験豊富な開発者がアーキテクチャを修正せずに調整や拡張を加えられるようにすることも求められます。単純なローコードツールは、アプリ開発の複雑さを抑えることに重点を置いているため、こうした重要な要素が欠落しています。
OutSystemsをはじめとするモダンアプリケーションプラットフォームの場合、フュージョンチームにローコード開発のシンプルさを提供しながらも、フルスタックのアプリケーション開発プラットフォームが用意されています。そのため、開発者以外のユーザーが作成したアプリケーションを、開発者が従来のコーディングの表現力や柔軟性を活かして拡張することも可能です。
プラットフォームでフュージョンチームの力を最大限に引き出すために必要な機能の詳細については、「4 Capabilities App Dev Platforms Need for Whole-Team Cross-Functional Collaboration(チーム全体での部門横断型コラボレーションの実現に向けてアプリ開発プラットフォームに求められる4つの機能)」をご覧ください。
ローコードを使用すると、デザイン性の高いテンプレートを使用してWeb/モバイル向けのSaaSアプリケーションやISV(独立系ソフトウェアベンダー)アプリケーションを開発できます。
OutSystemsプラットフォームに組み込まれているOutSystems UIフレームワークには、パターンを組み合わせてアプリケーションを作成するために必要な構成要素がそろっています。レイアウト、ウィジェット、コンポーネント、スタイル、ロジックが事前定義された何百ものビルド済みのUIパターン、サンプル、画面テンプレートを、WYSIWYGエディタを使用してOutSystemsアプリケーションに追加できます。
また、ユーザーが開発に行き詰まることのないよう、OutSystemsではLive Style Guideに代表されるデザインシステムも用意しています。このスタイルガイドは、設計者や開発者が開発の出発点として使用するものです。レイアウトやパターンにブランディングのガイドラインを適用すると(または、ローコードやCSSを使用してカスタムパターンやレイアウトを一から作成すると)、独自のデザインシステムを構築できます。
このデザインシステム(カスタムLive Style Guide)は、開発者がアプリケーション全体に適用してブランドに固有のエクスペリエンスを形成できるよう、UXパターンのライブライブラリとして使用することができます。
これまで見てきたように、ローコードツールはアプリ開発を加速する手段としては優れたものです。しかし、アプリの最初のバージョン以降の開発では、おそらく何らかの課題に直面することになるでしょう。
これに対してOutSystemsは、既存のチーム体制を補完する機能とともに、先進的なクロスプラットフォームのエンタープライズ向けモバイル/Webアプリケーションの作成に必要なものすべてを提供します。
OutSystemsの一般的なユースケースは以下のとおりです。