Responsive Retail Strategies That Yield 10x ROI - NextStep2019 26 min



アウトドアの楽しみ方にイノベーションと変化をもたらし続けるため、Burtonでは物流オペレーションを見直す必要がありました。顧客が製品を求めたそのとき、その場所で適切な製品の在庫を確保しておく必要がありました。また、冬のピーク時の売り上げを伸ばすため、迅速に対応する必要がありました。
BurtonはOutSystemsを使用して、ブラックフライデーまでのわずか8か月間で、一通りの機能を備えたアプリを開発しました。このアプリによって1日平均56件の出荷が処理され、200件以上の出荷が14日間連続し、収益が10倍に増えました。
- ビジネスプロセス管理
- フィールドサービスの最適化
- 業務効率の向上

「経験豊富なWeb開発者が不在の中でまったく新しいWeb UIを開発する必要があったため、OutSystemsプラットフォームを使用する必要があると判断しました。それが、成功するための唯一の方法でした。このプログラムを信頼しており、実現できると考えていました」
課題
流通の課題によるマージン縮小
長年、スノーボードの装備とアパレルの売り上げは予測可能なパターンに従っていました。販売業者は、冬の数か月前に在庫を出荷します。そして、顧客は初雪が降る前に装備を整え、スノボードシーズンの最盛期は買い控えて、春の在庫一掃セールを待ち構えていました。
「短期間で完成させる必要があるのは明らかでしたが、見事に成し遂げることがきました。そのおかげで、将来私たちは優位に立つことができます。このアプリを開発したことで、製品の出荷が迅速になり、コミュニケーションが円滑になり、より多くの製品を年内に提供できるようになりました」
最近は、そのパターンが冬のセールやオンライン購入にシフトし、市場に多くの在庫が残っていました。地域の各店舗は、冬の売り上げの低迷に苦しんでいました。販売業者は在庫を買い戻し、それらをさらに値引きしたポストシーズン価格で販売していました。
Burtonはこのシフトを踏まえ、顧客が購入しようとするときに十分な在庫を用意できるように、販売チャネルを通じて製品の流通させる方法を変える必要があると判断しました。 一方で、在庫維持費がかさまないようにする必要もありました。
販売リソースはすでにありましたが、調整が必要でした。Burtonはオハイオ州のコロンバスとドイツのアウリッヒに稼働中の倉庫があり、eコマースビジネスを立ち上げていました。米国内にある12の旗艦店とアウトレットストアによって販売拠点を広げていました。シーズン中、店舗とBurtonの倉庫の間では製品を入れ替えることができ、時々行われていましたが、旧システムでは注文、追跡、カタログの作成が面倒でした。
「私たちは製品から得られるマージンを最大限に高める方法を見つける必要がありました」と、Burtonのソフトウェア開発者であるMatt Burns氏は述べています。「言うまでもなく、年末に製品を40~60%オフで販売しているようでは、これは実現できません」。

BurtonがOutSystemsを選択した理由:
開発の加速と俊敏性の向上
開発者の生産性向上
Webアプリ/ポータル対応
ソリューション
顧客の購買をあらゆるチャネルでサポート
Burtonでは、すべての販売地点を接続し、バックエンドシステムと連携させるための新しいアプリを開発することにしました。このアプリの計画には、顧客が店舗、ディーラー、Burtonのeコマースサイトのどのチャネルからでも製品を購入できるようにする透過的なレイヤーが含まれます。2月にBurtonの倉庫にスノーボード「Name Dropper Ltd」やバックパック「Kids’ Metalhead」の在庫がない場合、従業員が店舗から探し出し、製品を仕入れ担当者まで迅速に送ってもらうことができます。従業員が自分でタブレットを持って歩き回り、特定の製品を出荷用に梱包してタグを付け、すばやく製品を移動することができます。
そして、Matt Burns氏が言うところの「信じられないほど短い納期」に対応するための奮闘が始まりました。経営陣が当初のスケジュールで要求した納期は14か月でしたが、11か月に短縮されました。 その後、Burtonが感謝祭翌日のブラックフライデーまでに完成させ稼働させるように希望したことから、さらに8か月に短縮されました。
プロジェクトに対応できるリソースがMatt Burns氏自身とインターンの2人のみであったことから、Matt Burns氏は従来のコーディング方法ではこの新しい思い切った締め切りに間に合わないと考えました。以前、Burtonでは別のプロジェクトでOutSystemsを使用したことがあったため、Matt Burns氏はどのように対処したらよいかわかっていました。
「経験豊富なWeb開発者が不在の中でまったく新しいWeb UIを開発する必要があったため、OutSystemsプラットフォームを使用する必要があると判断しました」と、Matt Burns氏は述べています。「それが、成功するための唯一の方法でした。このプログラムを信頼しており、実現できると考えていました」。

「私たちの仕事はアウトドアの楽しみを売ることですが、顧客が購入しようとするときに在庫がないといけません。このアプリを開発することにより、この点を大きく改善することができました」
成果
新しいアプリによって収益が10倍に増加
Matt Burns氏とインターンは作業に取り組み、MVP(実用最小限の製品)アプリを約500時間で完成させました。これは従来のコーディングによるアプリの場合に想定される時間の約3分の1です。さらに、OutSystemsの作業に対して当初計画された時間の半分ですみました。
「短期間で完成させる必要があるのは明らかでしたが、見事に成し遂げることがきました」と、Matt Burns氏は述べています。「そのおかげで、将来私たちは優位に立つことができます」。
新しい物流ソリューションによって、Burtonは販売チャネルを通じて製品を移動することができ、在庫維持費も抑えられます。たとえば、倉庫でスノーボード、衣類、バックパックの在庫がなくなったとき、Burton従業員はタブレットまたはタッチ画面でアプリを使用します。従業員は、その在庫を保有する店舗を探し出し、製品を仕入れ担当者まで迅速に送ってもらうことができます。
Matt Burns氏によると、アプリの実装から1年余りの時点で、このアプリによって1日平均56件の出荷が処理され、200件以上の出荷が14日間連続し、収益が10倍に増えました。Burtonは過去最低の在庫レベルを維持し、店舗で値下げセールを行わないようになりました。さらに、夏のセールは在庫処分セールではなく「ショッピングイベント」に変わりました。
「私たちの仕事はアウトドアの楽しみを売ることですが、顧客が購入しようとするときに在庫がないといけません」と、Matt Burns氏は述べています。「このアプリを開発することにより、この点を大きく改善することができました」。
Burtonは、この2年間にEUで旗艦店を4店舗オープンして販売拠点を拡大しており、さらに日本で10店舗を出店する計画です。この物流ソリューションを使用して、両地域における販売をサポートする予定です。