OutSystemsの最新調査:エンタープライズにおいてエージェント型AIが主流になる中、回答者の94%がAIの乱立を懸念

Boston -  2026年4月7日

2026年「AI開発の現状」レポートで、エンタープライズによるエージェント型AI活用の進展と、ガバナンスやセキュリティ上の課題が浮き彫りに

(シンガポール発、2026年4月8日)– AIを活用した開発プラットフォームのリーダーであるOutSystems(本社:ポルトガル・リスボン、CEO:Woodson Martin)は本日、最新版となる2026年「AI開発の現状」レポートを発表し、エンタープライズのAIが実験段階から実行段階へと明確に移行していることを明らかにしました。調査対象のほぼすべての組織(96%)が、すでに何らかの形でAIエージェントを使用しており、97%はシステム全体にわたるエージェント型AI戦略を検討しています。これらの調査結果は、企業がAIをミッションクリティカルな業務に組み込み、パイロット運用から本番稼働へと移行している傾向を明確に示すものです。

この傾向はアジア太平洋地域で顕著になっており、インドなどの市場ではエージェント型AIの高度な活用が進んでいます。また、オーストラリアや日本といった国々でも、パイロット運用から本番稼働へと着実に移行しつつあります。

とはいえ、エンタープライズにおけるエージェント型AIの導入が加速する一方で、ガバナンスの整備は追いついていません。本レポートによると、94%の組織が、AIの乱立による複雑化や技術的負債、セキュリティリスクの増大を懸念しています。こうした中、エージェント型AIのガバナンスに関して一元的なアプローチを確立しているエンタープライズはごく一部にとどまり、大半は分断化された環境でエージェントを活用していることが明らかになっています。

McConkey Auction Groupのテクノロジー担当バイスプレジデントであるScott Finkle氏は、次のように述べています。「エージェント型ソリューションにおける当社とOutSystemsの取り組みでは、本番稼働させ、実際にビジネスにインパクトを与えられるような、明確に定義された小規模プロジェクトから着手しました。このプロジェクトの主な目的は、今後のAIプロジェクト推進に向けた基盤を築くことでした。AIの実装を繰り返す中で、OutSystemsとAgent Workbench(エージェントビルダー)が、大きな価値をもたらしてくれると期待しています」

エージェント型AIは、これまでのAIの活用から大きく進化しており、ワークフローの自律的な実行、意思決定、リアルタイムでの適応が可能になっています。Gartnerは、2026年末にはエンタープライズアプリケーションの40%にタスク特化型のAIエージェントが組み込まれると予測しており、これは自律型システムがエンタープライズソフトウェアに急速に採用されていることを示しています。なお、グローバルのITリーダー1,900人を対象とした今回のOutSystemsの調査によると、回答者の49%は、自社のエージェント型AIの能力を「上級」または「エキスパート」と評価しています。

AI導入の成熟度は地域によって異なります。アジア太平洋地域ではインドが特に高い成熟度を示しており、「上級」・「エキスパート」レベルの割合が際立っています。オーストラリアや日本では「中級」レベルの成熟段階にある層が拡大しており、また、ブラジル、ドイツ、オランダ、英国、米国でも同様に「中級」レベルの進捗がみられます。業種別では、金融サービス機関とテクノロジー企業が本番デプロイにおいて最も高い水準を示しています。

エージェント型AIの影響が最も明白なのは、ITやソフトウェア開発など、価値実現までの期間を測定しやすい分野です。企業はすでにアプリケーション開発において多様なアプローチを採用しており、生成AIを活用した開発が最多で66%、次いで社内向けにカスタマイズしたSaaSが55%、外部委託によるソリューションが50%、従来のコーディングが48%となっています。また、インドやオーストラリアなどの市場では、生成AI支援による開発が主流の手法として台頭しています。

日本においては、依然として従来のコーディング手法とベンダー主導の開発(いずれも46%)への依存が高く、生成AIを活用した開発の導入は他地域と比較して低い水準にとどまっています。その一方で業務効率(37%)とリスク管理・コンプライアンス(17%)の分野では最も高いROIを報告しており、実用性や実行重視のユースケースに注力していることがうかがえます。

それでも日本では、44%もの組織が、AI開発プロジェクトを開始する上での主な障壁として「社内スキルの不足」を挙げています。

また、グローバルで見ると、開発環境でエージェントの価値が実証されるのに伴い、現在では52%の組織が「ヒューマンオンザループ」モデルを採用しており、これにより、直接的な監視を減らしつつも、監視制御を維持したシステムの運用が可能となっています。

OutSystemsのCEOであるWoodson Martinは、次のように述べています。「AIが実験段階から脱却し、ビジネス成果が測定可能な段階へと移行している状況は、もはや将来の話ではなく、現在進行形の現実です。『AI開発の現状』レポートの調査結果は、ソフトウェアの構築とAIシステムの構築が同じものとして扱われる、抜本的な変化を示しています。組織がシステムオブ”エージェント”のモデルに移行する中、課題は導入することではなく、これらの複雑かつインテリジェントなシステムを調整し、実際に生産性を向上できる、安定したアーキテクチャ基盤を構築することにあります」

こうした進展が見られる一方、アーキテクチャの分断化は依然として課題となっています。世界中の組織の38%が、カスタムビルドのエージェントと既製のエージェントを併用しており、その結果、標準化やセキュリティ面で支障をきたすAIスタックが発生しています。また、AIの乱立を管理するための一元化されたプラットフォームを導入している企業は12%にとどまり、その多くはチームや地域ごとに異なるアプローチを採用して実験的にガバナンスに取り組んでいる段階にあります。

エンタープライズでこうした制御面のギャップを解消できるよう、ガバナンスに基づくエンタープライズ向けエージェント型システムの構築、管理、進化を支援するAI開発の新たなアプローチとしてOutSystemsが発表したのが、OutSystems Agentic Systems Engineeringです。

AI開発の詳細については、2026年「AI開発の現状」レポートをダウンロードし、AIを実験段階から実行段階へと進めている各社の現状をご確認ください。

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