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業務改善のための開発基盤をOutSystemsで構築
ニーズに合った業務アプリケーションを最短8日でリリース

業務改善基盤を統合 業務改善ツールの開発基盤を全社で統一し、開発と運用の効率化を実現
高い開発生産性 複雑な処理を含むアプリケーションをスクラッチ比1.5~5倍の生産性で開発
従業員の満足度を向上 ユーザーニーズに合ったアプリケーションで業務効率を上げ、ビジネスに貢献
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コミュニケーションサービスを提供する「LINE」の国内第二拠点である「LINE Fukuoka」では、社内の課題を解決する業務デジタル化の基盤としてOutSystemsを採用。「案件管理」「備品管理」「問い合わせ窓口無人化」など、多数のアプリケーションを短期間で開発し、業務改善に貢献している。各事業部門が個別に行っていた業務効率化ツールの開発と運用を統合したことで、現場が本業のサービス運営や開発に専念できる環境を実現した。

  • ビジネスプロセス管理
  • Webアプリ/ポータル
  • ワークプレイスの革新
  • デジタルトランスフォーメーション
  • アプリの刷新
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「ユーザーが個別に内製していた業務改善ツールを集約し、効率的に開発、運用、改善を行っていくための基盤として、複雑な処理を含むアプリケーションを高い生産性で開発できるOutSystemsを採用しました。既に27のアプリケーションが現場で稼働しており、LINE Fukuokaが業務のデジタル化を推進するための基盤になっています」

LINE Fukuoka株式会社 IT推進室 プロダクト推進チーム
Akihiro Matsuo 氏
課題

急速に変化する規模や事業に対応できる
業務効率化の仕組み作りが大きな課題に

2011年の提供開始から約10年で、月間アクティブユーザー数約9000万人の巨大なコミュニケーションサービスへと成長したコミュニケーションアプリ「LINE」。運営するLINE株式会社は2021年3月に、「Yahoo! JAPAN」「ZOZOTOWN」「PayPay」といったネットサービスの運営企業を傘下に持つ「Zホールディングス」との経営統合を完了し、グループシナジーによる、さらなる事業拡大を目指す。

「LINE Fukuoka」は、「LINE」の国内における「第二拠点」として、2013年に福岡県福岡市に設立された企業だ。LINE Fukuokaでは、LINEに関わるサービス開発、クリエイティブ、運営、事業企画などに加え、福岡市の地元企業とのコラボレーションによる「まちづくり」事業も積極的に展開する。

設立直後から、LINE Fukuokaの従業員数は急速に拡大し、手がける事業の内容や組織構成も目まぐるしく変化してきた。各部門では、業務を効率的に進めるため、複数のITツールを駆使して、独自に効率化のためのシステムを構築していたが、企業規模の拡大に伴って、徐々に課題が顕在化した。

「業務改善のためのツールは、それぞれの部門が、表計算ソフトのマクロ機能や、ポータルサイトのアドオン機能として内製し、運用している状況でした。ただ、事業が急速に拡大し、組織も変化する中で、各現場が本来の業務を行いながら、独自に作り込んだツールを改善したり、最新の業務要求に合わせてアップデートしたりといったことまではハードルが高く、それが本業の遂行に対して課題にもなっていました」

そう話すのは、LINE Fukuoka、IT推進室 プロダクト推進チームのAkihiro Matsuo氏だ。

Matsuo氏がLINE Fukuokaへ入社したのは2017年のこと。同社ではちょうどこの時期に、ITによる業務改善を、各部署単位ではなく、社内で統一されたプロセスで推進することを目指したIT組織の再編成が進められていたという。

「LINE Fukuoka社内にある課題を解決するIT施策を、統一した組織で進めていくことで、各部署は本来の業務やサービス開発に専念できる体制を作りたいと考えました」(Matsuo氏)

Matsuo氏は、既に社内で運用されていた複数のツールを統合でき、迅速にリリースと改善が行える新たな開発基盤の導入を検討。いくつかの候補を比較した上で、OutSystemsの導入を決定した。機能性や開発生産性の高さ、コスト面などから総合的に判断したという。

「OutSystemsは、ユーザーが求める多様かつ複雑な業務プロセスに対応でき、作成できる画面の自由度も極めて高いと感じたことが大きなポイントでした。また、“Forge”と呼ばれる公式のリポジトリに、OutSystemsへ組み込んですぐに利用できるアドオンが多数公開されており、既に社内で利用している“Slack”や“Jira”のようなツール群や認証基盤との連携も容易に実現できると感じました」(Matsuo氏)

Matsuo氏は、そのほかにも、OutSystemsによる開発実績が豊富なパートナーが福岡で事業を行っており、委託開発がスムーズに進められそうな点、日本法人によるサポートが期待できる点などを、導入の理由として挙げている。

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OutSystemsを選択した理由
  • 開発の加速と俊敏性の向上
  • 制限のないフルスタックのビジュアル開発
  • OutSystems Forge のコネクタ、モジュール、アプリ
ソリューション

既存ツールを最新の要望を反映して再構築
リモートワーク対応の新規開発も短期間で実現

LINE Fukuokaでは、OutSystemsによるアプリケーションの開発と運用にあたって、社外の開発パートナーを交えたプロジェクト制をとっている。LINE FukuokaのITチーム担当者が、プロジェクトマネージャーとして業務ユーザーにヒアリングを行い、要件を定義。それをもとにパートナーへ開発を依頼し、短期間でプロトタイプのリリースと改善を行いながら完成度を高めていくアジャイル的な手法を採用しているという。

OutSystemsで開発された最初のアプリケーションは、ある部門における「翻訳案件管理システム」だ。このシステムは以前、別のプラットフォーム上で構築されていたが、部門本来の業務が拡大するにつれ、最新の要望などが反映されない状態で使い続けられており、ユーザーの改善要望も高まっているものだった。

Matsuo氏は、旧システムに含まれていた複雑なロジックを引き継ぐだけでなく、最新の業務環境に合わせ、ユーザーの要望が高い改善や新機能の追加を行ったアプリケーションをOutSystemsで開発した。

「案件管理システムは、複雑な処理のロジックが含まれており、画面数も非常に多いものでした。もし、スクラッチで開発していたら多くの工数を要したと思いますが、OutSystemsによって効率良く開発を進めることができました」

LINE Fukuoka株式会社 IT推進室 プロダクト推進チーム
Akihiro Matsuo 氏

同社では、この「案件管理システム」以外にも並行してプロジェクトを進め、様々なアプリケーションをOutSystemsの統一されたプラットフォーム上に構築している。「Renta Box」と呼ばれる備品管理システムも、そのひとつだ。

「Renta Box」は、LINE Fukuokaの従業員が会社管理の備品を利用する際に、貸し出しの手続や、貸し出し品の状態管理などをデジタル化するアプリケーションである。もともと、こうした管理業務は紙の台帳をベースに行われており、従業員数とオフィスフロアの増加に合わせて、効率化が急務になっていたという。

Matsuo氏は、Renta Boxの開発にあたり「より簡単に貸し出しに必要な手続を行える仕組みづくり」「名前の手書きやID/パスワード入力よりもシンプルな個人識別」「備品状況の自動通知」といった要件を実現すべく検討を行った。結果として完成したのは「タブレット端末」および「ICカードリーダー」と連携するWebアプリケーションだ。

「Renta Box」では、備品の貸し出し希望者がタブレット端末を通じて、借りたいものと個数、返却日などを入力するだけで手続が行える。本人確認はICカードリーダーで読み取れる「社員証」で行うため、実質、数回の画面タッチだけで手続が完了する。貸し出し状況は管理者(総務部門)向けのアプリケーションでリアルタイムに把握でき、期限を過ぎた社員への返却依頼や、在庫が尽きた備品の補充指示などは、メールで自動的に行われる。

この「Renta Box」は、2019年4月のリリース以来、計7,100回以上利用され、備品管理業務の効率化に貢献している。その後、この「Renta Box」のシステムは、従業員による、総務やIT部門などへの問い合わせ対応を無人化する「Counter Guide」と呼ばれるシステムに発展している。「Counter Guide」は、「Renta Box」で採用したタブレットと社員証の組み合わせを利用した問い合わせシステムであり、「よくある質問(FAQ)」への回答の自動化に加え、セルフサービスで解決できない場合の「Zoom」による担当者への接続、関連情報リンクのメール自動送信機能などを備えている。コロナ禍におけるリモートワークの拡大に対応するデジタル化施策として、2021年7月より運用が開始されている。

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​​「Counter Guideは、Renta Boxで使用した画面や連携モジュールなどを流用することで、開発工数を大幅に削減し、早期にリリースすることができました。PDFや動画を登録できる機能を新たに実装しており、活用の幅も広げています」

LINE Fukuoka株式会社 IT推進室 プロダクト推進チーム
Akihiro Matsuo 氏
結果

高い開発生産性とモジュールの再利用性を生かし
グループ全体の業務効率向上を視野に入れて活用

LINE Fukuokaでは、社内で使われている既存の業務システムを改善し、OutSystems上で再構築する取り組みと、新たなアプリケーションの開発とを並行して継続している。2021年までの実績で、既に27個のアプリケーションがOutSystems上で稼働しているという。

複数の業務で併用できる機能のモジュール化が進み、ノウハウも増えてきたことから、開発スピードはさらに加速している。他のプロジェクトマネージャ―が進めても業務改善を進められる体制が整い、例えば、同社ではコロナワクチンの「職域接種」を実施するにあたり、接種希望日の確認と変更をユーザーが行えるアプリを、実質「8日」という短期間でリリースしている。

「もともと、季節性インフルエンザの予防接種予約を希望者から受け付ける仕組みがあったのですが、コロナ禍で職域接種を実施するにあたり、従業員の同居家族も含めて接種希望を受け付け、プライバシーポリシーへの同意を取る仕組みを追加する必要があり、それを社内の私以外のプロジェクトマネージャ―がOutSystemsで開発しました。職域接種の実施が決まってから、受付が始まるまでが8日間だったのですが、その期間内でスピーディーに対応することができました」(Matsuo氏)

Matsuo氏は、これまでの開発実績を通じ、OutSystemsの「開発のスピード感」「設計の自由度の高さ」「他のローコード環境では難しい複雑なロジックの開発が可能」「Forgeコンポーネントを活用することによる他システムやデバイスとの連携のしやすさ」といった特長を特に高く評価している。

「作りたいシステムの複雑さにもよりますが、スクラッチで開発する場合と比べ、OutSystemsでは1.5倍から5倍の高い生産性が実現できていると感じています。また、フィードバックをもとにした機能改善も気軽に行えるため、アプリケーションを利用するユーザーの満足度向上にも寄与していると思います」

LINE Fukuoka株式会社 IT推進室 プロダクト推進チーム
Akihiro Matsuo 氏

現在は、LINE Fukuokaだけではなく、親会社であるLINEにおいても、社内業務における課題解決のためのデジタルプラットフォームとして、OutSystemsの利用を開始している。今後は、グループ企業も含めたコミュニケーションを通じて、グループ全体の社員の業務効率化に貢献できるようなOutSystemsの活用を目指したいとする。

「経営統合を行ったZホールディングスのグループ企業の中にも、OutSystemsを既に導入していたり、導入を検討していたりする企業があると聞いています。今後は、そうした企業の担当者とも情報交換をしながら、グループ全体の業務効率を上げていくデジタル化の基盤として、OutSystemsを活用できるようにしたいと考えています」(Matsuo氏)

【企業情報】

LINE Fukuoka 株式会社
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル12F
設立:2013年11月18日
資本金:4億9,000万円
従業員数:1377名(2022年4月現在)

【企業プロフィール】

コミュニケーションアプリ「LINE」をはじめ、関連サービスの事業を幅広く手がける「LINE株式会社」の国内第二拠点として、2013年に設立。「サービス運営」「技術」「デザイン」「企画・マーケティング」「コーポレート」の機能を揃え、福岡の地からグローバルトップレベルの価値創出を目指しチャレンジを続ける。

URL: https://linefukuoka.co.jp