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ARUPは、OutSystemsを使用して4週間で新しい新型コロナウイルスCOVID検査用のデジタルサービスを開発

4週間 開発期間
80% リリースサイクルを短縮
各2人 開発者とテスター
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ARUP Laboratoriesは、米国全土の医療施設から診断検査を請け負い、1日に70,000件以上の検査を実施しています。新型コロナウイルスのパンデミックを受け、同社は会社員や学生の安全性を向上させるため企業や学校に検査を提供したいと考えるようになりました。

そこでOutSystemsを使用し、カスタムeコマース検査ポータルをわずか4週間で開発しました。これにより、顧客の具体的な要件にもすばやく適応できるようになりました。

  • ケース管理
  • カスタマーエクスペリエンスの向上
  • Webアプリ/ポータル
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「OutSystemsを使用してアプリを開発するたびに、従来のコーディングで開発したとするとどの程度の期間がかかったかを開発者に尋ねています。そこから推測すると、OutSystemsを使用することで開発期間が80%短縮されています」

Bob Meeks氏 ARUP 最高情報責任者
課題

コロナ禍から抜け出せるよう米国を支援

ユタ州に拠点を置くARUP Laboratoriesは、米国全土の医療機関に診断検査サービスを提供しています。同社は、国内外の資格を持つ病理学者、臨床医、臨床科学者、遺伝カウンセラーを100人以上雇用しています。

「年に数回しか行わない検査のために高価な検査機器を購入することは、病院にとって割が合いません」とARUPの最高情報責任者であるBob Meeks氏は言います。「そこで当社がリファレンスラボとなっています。病院に代わって検査を実施し、その結果を病院の情報システムにアップロードするのです」

新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、ARUPの業務はより一層重要になっています。PCR検査と抗体検査の両方を実施するなかで、非医療分野向けの新しいサービスのアイデアが生まれました。

「OutSystemsを使用することで、わずか4週間で新たな市場に参入するためのアプリケーションを開発することができました」

Bob Meeks氏 ARUP 最高情報責任者

「今後、新型コロナウイルス検査が臨床領域だけでなく、仕事や学業などの面で必要になってくるだろうということに気が付きました」とMeeks氏は言います。「多くの人は、いつ職場や学校に戻れるのか、いつ旅行できるようになるのかを知りたがるようになるはずです。そこで、それに応えられるソリューションを提供しようと考えました」

しかし、就労・就学市場向けに検査を提供するには、新しいデリバリーモデルが必要でした。検査の精度は下げず、カスタマーオンボーディングや検査を使いやすい消費者モデルにまとめる必要があったのです。

「非医療分野にサービスを提供するには、オーダー/デリバリーモデル全体を変更する必要がありました」とMeeks氏は言います。「長年にわたり毎日やりとりをする方式から、eコマーススタイルのデリバリーモデルへの移行です。このモデルであれば、場合によってはやりとりが1回で済みます。実現には、これをサポートできるプラットフォームが必要でした」

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ARUPは、新しいeコマースポータルをコスト効率良く迅速に立ち上げて市場テストをする必要に迫られていました。もともとOutSystemsユーザーだったことから、ソリューションは自然と1つに絞られました。

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ARUPがOutSystemsを選択した理由:
  • 開発の加速と俊敏性の向上
  • 一般向けのWebアプリ/ポータルへの対応
  • コアシステムの開発
ソリューション

わずか4週間で開発された新しいポータル

ARUPは、4年間にわたってOutSystemsでの成功実績を積み上げてきました。チームは、このプラットフォームで2つの大規模なエンタープライズアプリと約20個の小規模なアプリケーションを開発しました。その後、社内の新型コロナウイルス感染者を追跡するアプリケーションも作成しています。そのため、開発チームは数週間もあれば必要なeコマースポータルを開発できると確信していました。

検査や検査の組み合わせが3,000以上あり、関連する検体の条件、採取方法、ガイドラインも掲載されている同社の医療機関向けのWebサイトとは異なり、このポータルで対応する検査は2種類のみです。このタスクの究極的な目的は、従来とは異なる医療ユーザー向けに、検査のオーダーやそれに関連するプロセスなどあらゆる要素を簡素化することでした。しかし、それは未知の領域に足を踏み入れることでもありました。

クレジットカード決済を効率化したり、梱包や発送オプションをカスタマイズしたりするなど、サービスを改良する必要があったのです。さらに、技術に明るくないユーザーでも使用でき、ユーザーエクスペリエンスデザインを重視したポータルにすることも求められました。

普段からスプリントで活躍している2人の開発者、2人のテスター、1人のスクラムマスターから成るARUPのチームは、OutSystemsを使用して4週間で新しいポータルを完成させました。

開発チームとビジネス部門のステークホルダは1日2回ミーティングを行い、スプリントの優先順位を決定し、進捗状況を確認しました。その結果、市場への早急なサービス投入に求められる迅速で反復的な開発を実現できたのです。

「プロジェクト完遂の立役者となったのがOutSystemsでした」Meeks氏はそう語ります。「優れたものを本当にすばやく開発できることがわかりました。まさにこのプロジェクトには不可欠でした」

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「当初はOutSystemsに懐疑的だった開発者の多くが、考えを改めました」

Bob Meeks氏 ARUP 最高情報責任者
成果

コミュニティの回復を支援

開発から1週間も経たないうちに、ARUPの新しい検査サービスは最初の顧客を獲得しました。さらに、同社はコミュニティの多種多様な検査プログラム支援にもこのポータルを活用し始めました。

「新しいクライアントを獲得するたびに、クライアントのニーズに応じたイテレーションを行っています」とMeeks氏は言います。「OutSystemsの真骨頂は、すぐに簡単な修正を加え、1日か2日でクライアント専用のポータルを作成できることです」

優れたソフトウェアアーキテクチャ設計により、ARUPは負の遺産を抱えることなくサービスをすばやく調整できています。

このeコマースポータルを従来の開発手法で開発していた場合、6~9か月かかったかもしれないとMeeks氏は見積もっています。

「このプロジェクトでは、スピードが大きな利益をもたらしたと思います」Meeks氏はそう振り返ります。

「OutSystemsは、新しい製品やサービスをすばやくリリースするためのスピードとアジリティをもたらしてくれました。デジタル化が進む世界では、このことが大幅な競争力の向上につながるのです」

Bob Meeks氏 ARUP 最高情報責任者

高速な開発手法を評価しているのは経営陣だけではありません。「当初はOutSystemsに懐疑的だった開発者の多くが、考えを改めました」とMeeks氏は言います。

ARUPはOutSystemsを使用してコミュニティをいち早くサポートし、組織が適切な新型コロナウイルス検査体制を整えて安全に運用できるよう支援しています。個人にとってのメリットは、旅行や出勤、通学の再開を検討するにあたり、何が安全で何が安全でないかを知ることができるという点です。

「このような時期に社会に貢献できることは、当社にとって何よりも価値のあることです。世界を正常に戻すために少しでも役に立つことができたら、努力も報われるというものです」

Bob Meeks氏 ARUP 最高情報責任者