OutSystems、開発者の生産性とコード品質を大幅に向上し、技術的負債を解消する「AI Mentor System」を発表

ボストン -  2022年11月15日

OutSystemsプラットフォームの大規模アップデートとして 包括的なAIベース分析を提供し、多数の強化機能を追加

高性能アプリケーション開発のグローバルリーダーであるOutSystems(本社:ポルトガルリスボン、CEO:Paulo Rosado)は本日、開催中のソフトウェアイノベーションカンファレンス「NextStep 2022」にて新製品の「OutSystems AI Mentor System」を発表しました。この強力なソリューションは、AIベースの開発、セキュリティ、品質分析の包括的なツールセットであり、ソフトウェア開発のライフサイクルにおいて最も重要な領域を対象に、エキスパートレベルの支援を提供します。AI Mentor Systemを活用することで、ITチームは、アーキテクチャのパフォーマンス最適化や、セキュリティ関連のコーディングエラーの特定・修正のほか、技術的負債や開発時間の削減をより簡単に行えます。

OutSystemsは4年以上にわたり、プラットフォームとソフトウェアの開発ライフサイクル全体にAIを導入しており、開発者、技術リーダー、アーキテクトがエンタープライズレベルの品質を誇るソフトウェアをより高速に開発できるよう支援しています。OutSystems AI Mentor Systemは、すべての開発工程で開発者を支援し、開発者がその瞬間に必要とする直感的なサポートを提供します。また、反復的なタスクを自動化して単調な作業を排除し、本番稼働前のアプリケーションを検証することで、最高の品質基準でのアプリケーションの構築・維持が可能になります。AI Mentorの各機能は開発者のアシスタントとして開発プロセスの改善を図り、大幅な効率化を実現します。

OutSystemsのチーフプロダクトオフィサーであるGonçalo Gaiolasは、次のように述べています。「従来のソフトウェア開発アプローチは変えていく必要があります。当社の高度なAIは、開発プロセスを数週間から数か月間短縮しながらも、すべてのアプリの品質とセキュリティを向上させます。AI Mentor Systemは、お客様のチーム全体の専門性を底上げするエキスパートチームのようなものです。OutSystemsが潜在的な問題を特定して解決策を提供することで、開発チームはソリューションの開発に専念できます。高性能ローコードを代表するこのシステムは、ビジュアルプログラミング言語と強力なAIエンジンの俊敏性によって、すべての段階でより迅速かつ正確な開発をサポートします」

AI Mentor Systemの機能

OutSystems AI Mentor Systemは、OutSystemsプラットフォーム内にあるArchitecture Dashboardの進化版であり、より堅牢な機能を提供し、特許申請中の最新のAIテクノロジーを搭載しています。本ソリューションは、以下の要素で構成されます。

  • Code Mentor – 画期的なAI支援開発により、次に求められる行動を予測し、最善の選択肢を提案し、ビジネスロジックとコンテキストに適応させて構成を行ったうえで開発者のコードに追加します。さらに、開発者はアプリケーションに必要となる複雑なデータを自然言語で記述できるほか、組み込みAIによって適切なSQLクエリを自動生成することで、大幅に作業時間を短縮することができます。
  • Architecture Mentor – AIベースのエンタープライズアーキテクトとしてコードをレビューすることで、アーキテクチャの主要な標準に準拠することができます。
  • Security Mentor – AIベースのセキュリティ責任者としてコードをレビューすることで、開発プロセスに潜むコードの脆弱性を特定します。
  • Performance Mentor – AIベースのパフォーマンスエキスパートとしてコードをレビューすることで、想定されるパフォーマンスのボトルネックを特定し、アプリの一貫した動作を保証します。
  • Maintainability Mentor – AIベースのポートフォリオアナリストとしてアプリケーションポートフォリオ全体をスキャンすることで、技術的負債の削減を図ります。Maintainability Mentorは、アプリケーションコードをレビューするAIベースの開発マネージャーのような存在であり、コードの重複を徹底的に排除し、アプリケーションのリファクタリングを提案します。

McConkey Auction GroupのバイスプレジデントであるScott Finkle氏は、次のように述べています。「AI Mentor Systemの最大の価値は、コードベースをトップダウンで分析し、アーキテクチャの中でベストプラクティスを適用すべき箇所を特定できることです。当社はダッシュボードのレビューを毎週行い、その結果を確認することで、特定した問題に対応できるようになりました。その結果、当社のコードベースはクリーンな状態が維持され、経験の浅い開発者にとっては特に、わかりやすく作業しやすいものになっています。また、分析結果のカテゴリーは、社内トレーニングが必要な箇所や、ビジネス上のリスクなどがある箇所を特定するのに役立ちます。これは開発者だけでなくビジネス全体にとって重要な資産となっています」

OutSystemsプラットフォームの追加アップデート

OutSystemsは、プラットフォームの能力と柔軟性をさらに強化するために一連の追加機能をリリースしました。各機能の特長は以下の通りです。

  • 静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST):新たなSAST APIにより、SonarQubeやVeracodeなどのサードパーティツールを通じてアプリケーションソースコードのセキュリティテストを自動化できるようになります。戦略的なエンタープライズアプリケーションの構築に必須のプロセスであるSASTに対応しているのは、主要なローコードプラットフォームの中ではOutSystemsのみです。こうした新機能は、OutSystemsの早期アクセスプログラム(EAP)に参加することで利用できます。
  • プラットフォームユーザー向けのOpenID認証:OutSystemsプラットフォームは、アプリケーションユーザー向けに、OktaやAzure Active DirectoryといったサードパーティのIDプロバイダー(IdP)を以前からサポートしています。今後は、OpenID Connect規格による自社標準のIdPを使用したユーザー認証も行えるようになります。また、エンタープライズレベルの開発チームにおいても、既存のIdP投資を活用しつつ、高度なガバナンス戦略を導入できます。
  • エンタープライズ向けオブザーバビリティの拡大:OutSystemsプラットフォームには、アプリケーション監視用の高度なツールが組み込まれています。その一方で、単一ツールを標準化して監視とオブザーバビリティのあらゆる要件に対応したいと考えるユーザーが増えています。この新機能は、アプリケーションログを専用のロギングサブシステムに移動したうえでOpenTelemetry API経由で公開します。高度な監視計画に対して高水準のパフォーマンスを実現できるほか、Datadog、New Relic、Dynatraceなどのサードパーティの監視ツールが追加設定なしでサポートされます。こうした新機能は、OutSystems EAPに参加することで利用できます。
  • Integration BuildersのMongoDBサポート:OutSystems Integration Builderは、セキュアでスケーラブルな連携によってアプリとデータソースとの接続を大幅に高速化します。Integration BuildersですでにサポートされているSAP、Salesforce、Azure SQL、MySQL、PostgreSQLなどの13種類の一般的なデータソースに加え、今回新たにMongoDBがサポート対象となりました。これは、NoSQLベースのデータを活用したアプリケーション開発の高速化を求めるユーザーにとって大きな意味を持ちます。Integration Builderではウィザード形式の構成を使用しており、コードを一切記述することなく、MongoDBの連携を構成できます。こうした連携はスケーラブルかつセキュアで、ユーザーのアプリケーションポートフォリオ全体で再利用可能です。

OutSystems公式サイトからOutSystemsの無償トライアル版を入手すると、これらの機能を直接体験することができます。

「NextStep 2022」でOutSystemsプラットフォームを紹介

OutSystemsは、11月15日~17日にオンライン開催される「NextStep」で、さらに強化されたOutSystemsプラットフォームを発表します。また、お客様やパートナーを迎え、世界中の企業で活用されている高性能ローコードの導入事例をご紹介します。イベントはライブまたはオンデマンド形式でご覧いただけます。

国内配信日 - 2022年11月16日

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