LIXIL、OutSystemsの高性能ローコードプラットフォームを共通開発基盤として採用、
ローコードによる開発運用環境と人材育成でDXを加速

～国内の全営業が活用する営業支援システムを約半年で刷新、数億円単位のコストを削減～

OutSystemsジャパン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：アーノルド・コンセンコ、以下：OutSystemsジャパン）は本日、株式会社 LIXIL（本社：東京都品川区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO：瀬戸欣哉、以下LIXIL）が高性能ローコード開発プラットフォームであるOutSystemsを「共通開発基盤」として採用したことを発表しました。これによりLIXILは、ビジネス環境に合わせて柔軟かつ効率的にシステムを開発し、デジタルトランスフォーメーション（DX）を加速します。また、デジタルの民主化を推進し、社員が自律的にシステム開発に取り組むためのローコード人材育成にも力を入れています。

LIXILでは、事業を変革し、消費者の新たなニーズに応え、従業員の生産性やエンゲージメントを向上させるDXの推進に取り組んでいます。そのために重要となるアプリケーションの開発・運用手法の改革にあたり、システム開発を外部に頼らず内製化していくという方針のもと、2017年からOutSystemsを採用しています。

内製化にあたり、初めに取り組んだのが、システムの大規模化や複雑化、保守開発の属人化が課題となっていた既存システムの刷新でした。パッケージによる再構築では柔軟性が、フルスクラッチでの開発では、コストや開発期間の面で課題があるため、大規模かつ複雑なシステム開発が可能なOutSystemsを採用しました。またOutSystemsはアジャイル開発との親和性が高く、ビジュアルモデリングによる開発環境により、効率的で自由度の高い開発と業務の属人化の解消を実現しました。今後もレガシーシステムをモダナイズするニーズが増加することが予想され、OutSystemsを社内の標準的なプラットフォームとすることで、システムニーズへ迅速に対応できる体制を整えていくことができます。

さらにLIXILでは、2020年にOutSystems活用を統括する組織である「CoE （Center of Excellence）」を設け、開発運用を迅速かつ効率的に進められる体制を構築しています。CoEではOutSystemsの開発者の育成と環境整備を進めるため、OutSystemsの初級開発者になるためのオンボーディングプログラムを用意したり、各チームでの情報共有やOutSystemsに関する情報ポータルサイトの更新や、社内SNSを通じて問い合わせに対応しています。

こうした取り組みの中で、LIXILはビジネスを取り巻く環境の変化や、セールスの役割や働き方の変化などに対応するため、2022年に国内の全営業担当者が利用する営業支援システムを約半年という短期間で刷新しました。これにより同社では試算ベースで数億単位の開発コスト、運用コスト、ライセンスコストの削減を実現しました。

今後の展望

LIXILでは、「デジタルの民主化」を進めるべく、特にデジタル部門ではOutSystemsのトレーニングを必須としており、今後もシステムの内製化を推進し、工場で使用するアプリの他、消費者向けなどの社外向けアプリの開発にも取り組んでいく方針です。そして今後もOutSystemsによる開発生産性の向上、ユーザーへの価値提供の最大化と、それらを通じたビジネスへの貢献をさらに強めるための取り組みを続けていく予定です。

LIXILのデジタル部門 システム開発運用統括部 共通プラットフォーム部リーダーの三浦葵氏は次のように述べています。「OutSystemsを共通プラットフォームとしてから、すでに5年以上が経過しました。その間、OutSystemsを採用するプロジェクトの数は着実に増加し、レガシーシステムの課題解決や新規開発の迅速化、加えて、ユーザーを含むチームが自律的にシステム開発に取り組む“デジタルの民主化”の推進にも貢献しています。今後は、いま一度原点に立ち返り、現状の見直しと改善を通じて、OutSystemsというローコードプラットフォームが持つメリットを限界まで引き出し、システムが提供する価値を最大化することに改めてチャレンジしていきたいと考えています」

LIXILの活用事例についての詳細は、こちらをご覧ください。